■ヒマワリから燃料、筑波大研究者らタイでベンチャー
筑波大学の研究者らが研究成果の事業化を目的に、ヒマワリの種子からディーゼル油を製造販売する「サンケアフューエルス株式会社」(茨城県つくば市、若林恒平社長)を設立し、今月からタイ東北部でヒマワリの最適品種を確かめる試験栽培を始めた。
再生可能な植物をもとにした燃料を使うことで、二酸化炭素の排出を減らせるほか、現地に住むラオス難民の生活支援も期待できるという。
会社設立は大学発ベンチャーとしての試みで、取締役に就任する松村正利・同大大学院生命環境科学研究科教授が開発した高品質のバイオディーゼル油製造技術が利用される。資本金2745万円は、構想に賛同した個人を中心に集められた。 軽油の代替品として、このバイオ油を普及させるには製造コストの削減が必要。1リットル当たり80―90円で販売できる大規模農地を国内外で探していたところ、タイ東北部に約60万ヘクタールの遊休耕地が見つかった。一部で既にヒマワリが栽培されており、タイ政府からも使用が認められた。油は10万ヘクタール当たり、年間12万6000キロ・リットルが製造できる見込みで、約半分は現地で売る予定だ。
燃料以外にもハチミツ作りや油かすの家畜飼料化、葉の堆肥(たいひ)化なども行い、現地の新しい産業作りにかかわりたいという。
松村教授は「タイだけでなく周辺国にも候補農地はまだある。メコン地域一帯をヒマワリ畑で埋め尽くしたい」と話している。(読売新聞2004.06.25)