■3:グローバル視点
中国だけでなく、インドを含めた全世界的な視野で見た場合、レスターブラウン氏の2030年予測をまたずに、“ある種の大ショック”(「第1次オイルショック=1973年」のような出来事)が訪れると見たほうが妥当だと思います。急激にではなく、徐々に来る可能性も充分にあります。
実際の予測は経済変動・戦争・気象変動などの要因もあり、正確な予測は大変難しいのですが、最も厳しい予測では「2012年説」があります。もう少し余裕をみると「2016年説」という案も考えられます。この予測が仮に“当たり”ますと、後10年で“大ショック”(&段階的ショック)がくることになります。
■4:豊かさとは
以前、TVで中国の地方政府高官が日本TV記者のインタビユーで、「豊かさ」について答えています。この高官は「欧米や日本の市民は、高価な家電製品や自動車がもてるようになった。中国人も早く持てるようになりたい・・・・・・・」との発言でした。とても“正直”な意見と思います。また、この発言は多少の考え方やニュアンスの違いはあっても、中国に限らず、インドでもASEAN諸国でもブラジルでも世界共通だと思います。つまり、政治・宗教・人種が違っても、ほぼ同じ発想になると思います。
■5:日本的豊かさ
日本的豊かさを考える時、自動車産業の視点から見てみましょう。かつては世界最強の自動車大国はアメリカでした(今でも強いが・・・・)。敗戦国日本は、貧しさもあり、アメリカの豊かさに大いに憧れました。でも、日本は国土が狭い、道路の整備率も低い、資源もない、豊かさも違う(庶民はそれほど豊かではなかった)・・・・・結果、日本的な発想の自動車を考えました。
当時のアメリカ車は5m以上の全長にV8気筒の巨大エンジン=6000ccの乗用車でした。これに対して、日本人は3m+αの短い全長と、1000ccクラスの小さなエンジンの車を主力車種としました。結果として、高燃費省資源型の車でした。この日本的な考え方の基本は、豊かになり大型車を製造できる時代になっても、決して小型車開発には手を抜かずに力を入れてきたのです。
現在のような原油高騰時代の米国では、日本製の小型車、小型ハイブリット車(超省燃費車)が大変売れしてます。時代が変わりましたが、GM・FORDのアメリカ巨大自動車企業は従来型の大型車にこだわったため、業績不振が続いています。